猫ノ部屋



























猫ノ部屋

 「猫の部屋」というのは私が高校生のころ先輩に連れて行ってもらった青葉台にある伝説のホステスバー。
 とっくに無くなった「猫の部屋」が今、有ったらそこで話してそうな身体の事、表現の事など書いてます。

写真家・今井紀彰

胸ぐらを掴む、文化

KIMG0554.pdfSeptember 28. 2018護身術の練習で胸ぐらを掴まれたときにどう対応するかを習ったりする。練習では胸ぐらを掴んできた相手はスキだらけなのですぐに反撃できる。胸ぐらを掴むって言うのはそもそも、どういう目的があって始まった行動なんだろう。昔私の通っていた学校の先生は生徒をビンタするときに必ず耳を掴んで顔が動かないようにしてから反対のほっぺをビンタしていた。理由を聞くと以前ビンタしようとしたら怖くて顔をそらした生徒がいて、彼の耳にビンタしてしまい鼓膜が破れたことがあったからだ。と言っていた。ビンタにもやり方があるのか、と感心した。その先生に私がビンタされる事になった。ビンタはそんなに痛くなかったし終わってしまえばなんて事なかった。ただ恐怖で気を失いそうになったのは先生に耳を掴まれたてビンタが来るのを待っている時だった。柔道なんかをやってる人が相手の服の首元を掴めば次の一息でアスファルトに向かって投げつけることができてしまうだろう。
胸ぐらを掴む人の中にどれくらいの人が柔道をやっているのか分からないが、殴り合う寸前で胸ぐらを掴んで最後の威嚇をしあうっていうのは、実際に起こったとしたらとても大切な局面だと思う。これから戦闘が始まるか、衝突を回避できるかの最後の駆け引きだ。街中では胸ぐらを掴んでお互いに硬直して威嚇しあっている。というのは本当はどちらも喧嘩なんかしたくない。という優しい心の表れなのかもしれない。相手が格闘技や武道をやっている人の胸ぐらを摑むのはすぐに返されてしまうだろうからなるべくやらない方か賢明だろう。でも実際に日本で一番胸ぐらを掴む事案が発生しているのはそれを返す練習をしている武術の稽古場かもしれない。国と国との交渉もお互い胸ぐらを掴むくらい必死で交渉できれば実際の戦争にまでは事態は発展しないのかもしれない。最近、胸ぐらを掴むっていう事を考えている。

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